
クリアカット転写シール
クリアカットとは印刷部分以外の空白を除去して、インク部分だけを転写シールにする技術です。シールとしてのクオリティーが高いのでシルク印刷の代替として応用でき、印刷が難しい場所の装飾に利用できます。
クリアカットのメリット
シールは絵柄だけを転写できるほうが貼った後の見栄えが断然良いです。ただ、普通のシールは絵柄を切り抜く場合、絵柄の外郭に沿って刃型を作るというのが一般的な方法です。しかし刃型では型抜き後のカスの削除などの手間や、検討合わせを考えると絵柄の細かい部分や複雑な形状に合わせて作るのは難しく、どうしても大まかな輪郭で型抜きするのが一般的です。
また、刃型で切断したシールの断面は縁が鋭角になっているため引っかかりやすく、時間が立つとその隙間からホコリなどが入り、シールが捲れやすくなる原因にもなっています。
弊社の特許技術であるクリアカットは型抜き加工で発生する問題をすべて解決しています。複雑な形状を正確に切り抜く技術は型抜き加工では考えられないものです。エッジはなめらかでひっかかりがなく、抜きカスも発生しませんので加工後の手間もかかりません。

刃型を使用した型抜きは、大まかな形状にしか抜けません。構造上、絵柄の外側に輪郭を取るので白ふちが必要です。

クリアカットはインク以外の空白部分を除去して、印刷部分だけを転写できる技術です。インク部分だけを転写するので白ふちがありません。
クリアカットの特徴
特許取得の切り抜き技術
絵柄や文字など印刷部分のみを転写できるシールにする(特許取得)切り抜き技術を使用しています。
細かい模様でも切り抜ける
入り組んだ細かい模様でもキレイに切り抜くことができるのでデザインのバリエーションが広がります。
絵柄だけを転写できる
絵柄だけを転写できるのでクオリティの高いシールができます。転写するとまるで印刷したかのようなフィット感です。
エッジが滑らかで剥がれにくい
刃型でカットした場合は切断面が鋭角なのでエッジが引っかかり剥がれる原因となりますが、クリアカットの場合はエッジが滑らかで引っかかりが少なく剥がれにくいという性質を持っています。(クリアカットで切り抜いた場合でも鋭角な図形では角度によっては引っかかりやすくなる場合がります。その場合は角を丸めるなどの工夫で回避できることがあります)
箔も切り抜けます
金箔やホログラム箔などにも応用できますので装飾用に最適です。ウロコを1つずつ切り抜いてルアーなどの立体形状にも転写できます。
絵柄がバラバラの場合はアプリケーション*1を使用して転写します。
転写シールの貼り方
- ①シールの印刷部分に透明フィルムが貼ってあるかを確認
- ②印刷された絵柄を透明フィルムと一緒に台紙から剥がします。
- ③絵柄を透明フィルムごと貼りたい場所に貼ります。
- ④透明フィルムだけ剥がせば絵柄だけが残ります。
- アプリケーション:
アプリケーションとはシールを印刷台紙から被着体へ転写するための補助シート(弱粘性で透明)で転写シートとも呼ばれています。
■アプリケーションの使用方法■
台紙に付着しているシールの上にアプリケーションを貼ります。
アプリケーションはシールと台紙の粘着力よりやや強いものを使用します。
アプリケーションを剥がすとシールは一緒に付いて剥がれます。
そのまま被着体に貼ると、シールと被着体の粘着力がアプリケーションとシールの粘着力より勝っているのでシールはアプリケーションから剥がれ被着体に付着します。[↩]